米国の歯医者の状況

歯が痛い、歯が折れたは、どこにいても大変なことです。さてどうしましょう? 米国では医療費が高いので心配になってしまいます。だからといって歯の治療のためだけに帰国することはできません。米国の健康保険の中でも歯の保険は比較的安く加入出来ますが、年2回のクリーニング以外、ほとんど保健ではカバーされない自己負担に近いことになります。その理由の一つが差し歯、クラウン、いろいろな素材によって値段が大きく変わるからです。これは日本でも同じだと思います。

米国の健康保険制度は、個人の体調や年齢、そして経済力で選びます。その理由が掛け金の値段の違いは、治療費の個人負担などが大きく違うからです。それも住んでいる州によっても違いがありますから、日本の健康保険に比べたら 本当に複雑です。歯の保険は、その上に乗せるように加入するのでよくよく考えないと掛け金だけが高く個人負担が大きくなる場合があります。

ここマンハッタンには、歯専門の病院があります。ここではすでに歯医者の免許を持ていて、新しい技術を学んだり、専門的な部分を最新方法で学んだりします。治療は、歯医者とドクター(教授)が一緒になって治療にあたります。

治療の度合いによっても細かく部門が別れて、虫歯とクリーニングの一般的治療。歯だけでなく顎の骨も含む大掛かりな治療、それに急患の治療です。特別な部門は、顎の骨の移植も行います。こうした学ぶ側と患者が次々と病院に通います。

ここでは血圧を測ったり、過去の体調を聞かれたり、飲んでいる薬を聞かれて個人ファイルが作られます。ここでは、実費以外請求しません。それに、支払いが一度にできない人には、支払い方法をアドバイスしているようです。治療にかかる費用や時間なども相談に乗ってくれます。最新な設備と過去の治療などすべてが一つの場所にあるので、何年も経った後に問題が起きた時などは、過去の治療を見て最善な方法を探してくれるので安心です。以前、私の治療済みの歯で、日本で治療したもの見て、「御覧なさい、これは米国では、現在しない方法ですね。」と治療現場で話題になったことが有りました。大分前の話ですが、すでに新しい治療済みになってレントゲンで確認できます。

2020年3月から9月まで感染拡大の為、歯の治療も病院は急患以外受付なしになり、10月から再開した時には、医師たちはマスクを2重、顔のカバーは勿論、ガウン、手袋は何度も何度も換えていました。私たちにはマスクを外し、特殊なゴーグルをして治療にあたります。

入り口では、予約の確認、検温、支払いの確認、どこの部署かを親切に教えてくれます。歯の治療は歯を削ったり、口からの感染を避けるため、感染テスト結果をもっていかないと治療が出来ず、予約が有っても出直すことになります。ここまで感染リスクを考えているので、治療する側も治療される側も安心できる病院です。

歯の調子が悪くて大病することは無いと思いますが、歯は、健康に欠かせないものですので、急患も受付してくれます。
https://dental.nyu.edu/patientcare.htmlに電話番号が載っています。

必要な情報を書き込む資料は、受付での手続きで手伝ってくれますが、名前と住所、クレジットカードや保険など、出来るだけ必要な資料を持って行くのがよいと思います。支払いや急に歯が痛くなったりした場合の説明がhttps://dental.nyu.edu/patientcare/faq.htmlに載っています。

最寄りの歯医者さんだと待ち時間が少なくてよいかもしれません。この前、こんなことがありました。歯が欠けて神経を抜き、新しい差し歯を入れて、まずでき上がり(感染拡大に重なり時間がかかりました)。もう1か所直す必要な歯が有りました。医師は、これは次回直した方が良いですねと言い、教授は、今痛くなく、問題が無いのなら治療する必要はない。教授は、レントゲンで治療が必要でも生活に支障があるか? 歯の治療は患者の精神負担があるから、様子を見ようというのです。最寄りの歯医者さんだったら どう言うでしょう?

以前、ニュースの中でも米国の健康保険事情を説明しましたが、健康保険については、国の大事業です。大統領選挙でも国民の大きな関心の一つです。企業に就職していれば100%企業が負担してくれるところもあります。中小企業は、一部支払ってくれる場合もあります。個人経営やアーティストのように個人で健康保険の掛け金の金額は大きな生活負担になります。

健康保険に加入していても、医者が選べない、病院が選べないなどいろいろあるのが米国の保険制度で、日本の様にどこでも健康保険が通用するわけではないので、時間のある時に保険のカバーを調べたり、どの医者が自分に合っているかもコンピューター検索したり、友人に聞くのもよい方法です。万が一のために自分の健康保険とその保険が使える最寄りの医師を探しておいたり、どれほどの金額がお財布から出ていくかを知って置くのも大事だと思います。時には、急がない場合の治療は、米国で治療するか? 帰国の旅行代を考慮して日本で治療するかの選択もあるかもしれません。

「備えあれば患いなし」という言葉があります。

さて、皆さんはどう思いますか?